実は、はじめから航空業界に絞って就職活動をしていたわけではないんです。これまでの人生で一度しか飛行機に乗った経験がないくらい航空業界を知らなくて、ましてや「グランドハンドリング」という世界があることすら知りませんでした。

就職活動をしていた当時、私の会社選びの軸は「一緒に働いてみたいと思える雰囲気かどうか」「他では経験できないくらい専門性の高い仕事であるか」という２つでした。航空業界以外にも商社やメーカー、物流企業など、幅広い業界を見ていった中で、唯一この２つにピッタリ合ったのがCSSでした。

もちろん不安はありました。でも、入社前にしっかりと現場見学ができたこと、内定者一人ひとりに丁寧に仕事内容を説明してくださったおかげで、次第に「グランドハンドリングとは何たるかをしっかり学びたい！」という覚悟を固めることができました。セントレアにおけるグラハン業務のほぼ全てに対応するCSSですから、ランプでも客室でも手荷物でも「何でも来い！」という心構えで入社しました。

そうなんです。新人研修後、てっきり現場に関わる部署に配属されると思っていたのでビックリしました。ゆくゆくは総務企画部などの間接部門の仕事もやってみたい気持ちはありましたが、まずは現場の動きを知ってからだと覚悟していた分、そんな私が総務企画部スタートでやっていけるのかな、という心配はありました。

はい、どの先輩も私が現場を経験していない前提で丁寧に教えてくださったおかげで、実際は不安なく仕事を一つひとつ覚えることができました。基本的なビジネスマナーにはじまり、CSSが担うあらゆるサービスの流れ、業務を進める細かい段取りづくりに至るまで、様々な「仕事の作法」をここで学びました。現場でのグランドハンドリング業務だけがCSSの全てではなく、総務企画部一人ひとりの業務品質が会社全体を支える重要な役割の一つだと知ることができたのは、先輩たちの指導のおかげです。

本当に幅広いのですが、例えば、制服の発注・交換やクリーニングの手配、新入社員たちの入社に合わせた社員寮の管理、お客様が来社・見学される際のビジターパスの申請手続きなど、ありとあらゆるサポートを行う「縁の下の力持ち」が総務企画部です。なかでも、社員の皆さんが気持ちよく働けるような業務改善を企画・実施することも大切な仕事だと感じています。

CSSで働く皆さんの声を拾い上げて、困りごとの解決や円滑に仕事を進めるための準備をしていきます。そういった困りごとの多くは、実際に現場で働きながら気づくものがほとんどですから、他部署の方たちが今何に困っているか、何を求めているかを知ることが重要です。特に私は現場で働いた経験がないからこそ、現場の状況を知るためにさまざまな部署の方と積極的に会話することを心がけています。

はい。部署ごとに上がってくる要望も変わるので、相手の立場に立ってどのように対応していくかを考えなければなりません。なかには、複数部署の業務に関係する難しい相談もあり、お互いがスムーズに実行できる解決策を見つけることは簡単ではないのですが、色んな意見に触れることでひとつの仕事を多角的に考えられるのは刺激になります。それに、お話を伺っていると部署ごとにキャラクターが違うようにも感じられてなかなか興味深いんですよね。

あくまで私の主観ですが、例えばランプ担当の方たちはグイグイ前へ出ていくポジティブな雰囲気が強かったり、貨物の方たちはコツコツと着実に物事に取り組まれるひたむきさが強いイメージですね。改めて、CSSには多種多彩な個性を持つ方たちがいて、それぞれの力を合わせてクオリティの高いグランドハンリングが実現できているんだと感じます。

安全品質人財業務部などの間接部門とはオフィス内でお話しすることが多いですね。現場の方たちとは業務確認等の用事がある時に、現場やミーティングルームで話すことが多いですが、できるだけ多くコミュニケーションが取れるように心がけています。例えば、「間接部門のオフィスはなんだか職員室みたいで緊張してしまう」という若手社員もいますので、緊張感がやわらぐよう私から声を掛けるようにしています。

変に緊張しなくてもいい普通のオフィスなんですけどね（笑）。オフィスには社長や部長たちもいますから、しっかりした所をアピールしたい特別な場所かもしれません。とはいえ、緊張のしすぎでうまく話せないのはもったいないですから、私が緩衝材となって、とにかく気兼ねなく相談できる存在になりたいと思っています！

そうだと良いのですが、ベテラン社員から「今度こういうことも解決したいんだけど」って声をかけられると、頼りにされてきたのかなと感じます。あと最近は、後輩のみんなから「寮母さん」なんてあだ名で呼ばれることもあるんですよ。まだ全然そんなイメージじゃないでしょ！ってツッコミたくなりますけど、「社員寮の照明が切れてましたよ」とか「制服が破れてしまったので交換お願いできますか」と、すぐ私に相談してくれるようになりました。

そういう理由だと嬉しいですね。CSSは愛知県外から入社してくれる方も多いので、「引っ越しして入寮したらこんなことに困った」とか「この書類手続きってどうすればいいですか」とか、新しい環境に慣れていない新入社員たちにとって、何でも相談できる心強い存在になれたら嬉しいです。また近年のCSSでは、社員の女性比率が着々と上がってまして、女性社員でも働きやすい職場にしたいと思っています。これまで男性が中心となって実現してきたグランドハンドリングにおいて、女性ならではの悩みはなかなか声が上げづらいと思うので、女性社員の声もしっかりと聞き取り、誰もが働きやすい仕組みづくりにも貢献出来たら嬉しいです。

みんなに寄り添いつつ、冷静な対応ができるようにと心がけています。…といっても、結構テンパってしまうことが多いんです。きっちりタイムスケジュールを決めて仕事に取り組んでいても、イレギュラーな対応が重なってうまく仕事が進められない日もあります。そのたびに「あの時どうすれば良かったんだろう」って頭を抱えてしまうのですが、先輩たちのフォローやアドバイスを参考に乗り越えています。

はい、そのうえで総務企画部は一人で対応を完結しなければいけない業務が多いですから、慣れないうちは対応に困って一人で抱え込んでしまうこともありました。そんな時こそ、先輩たちへの報連相を徹底することで解決の糸口が見えてきます。それと、つい最近の話なのですが、同じ総務企画部内で総務課から企画課に異動となり、守備範囲も変わってきていまして…。

会社の事業計画や人員計画の策定、取引先との契約手続き、資金管理や車輌調達まで幅広く担当することになりました。これまでは大きな数字やお金を扱う仕事はあまりしてこなかったので悪戦苦闘の毎日ですが、違う視点で会社のことが理解できるのでその分やりがいも感じています。これまで経験を積んできた社員サポートの気持ちを忘れずに、新しい仕事にもチャレンジしたいです。

CSSはグランドハンドリングの全ての業務を担っているだけあって、会社全体が一つのチームであるような結束力があります。そんなチームメイトの一人ひとりが「CSSで働いていて良かった！」と思えるように、自分にできることはどんどんチャレンジしていきたいです。